- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
果たしてInternet explorer 6は消えるのか?
-
2月にwindowsupdateでバージョンアップさせようとマイクロソフトがしていた
Internet explorer 6(以下IE6)。
3月下旬には自動アップデートも走らせ、撲滅に向かっている。
1月にシビラ(アクセス解析ツール)のデータを元に、
弊社ではウェブ閲覧環境分析のレポートを発表しました。
http://www.sibulla.com/column/report_website_analize_2012_01/
その中でもブラウザを取り上げています。
その後どうなったのでしょうか?
皆さま、お世話になります。環の小坂です。
3月下旬の自動アップデートの結果は4月を待って5月に発表しようと思いますが、
今年1月~3月の閲覧環境データの検証を今行っています。
<IE6のシェア遷移>
●1年前までの傾向
3年前・2年前・1年前、シビラで解析したユーザの中でIE6のシェアはどの程度だったのか
まず追ってみます。
3年前は3人に一人がIE6でした。
それが、2年前には2割超まで下がり、
1年前には1割超まで下がっています。
9人いたら3人が使っていたIE6ですが、2年前に一人が止め、1年前にさらに一人止めた計算です。
ちなみにIE7は3年前半数近いシェアがありましたが、
その後激減し、1年前には1割超まで落ちています。
代わりに上昇したのが、IE8です。
一年前には過半数までシェアを伸ばしました。
そして、IE全体のシェアも低落傾向にあり、
firefox,chrome,safariがシェアを拡大しました。
というのが1年前までの流れです。
●ここ1年間の傾向
ここ1年間ではIE8が減少に転じ、IE9が増えています。
また、apple系端末のシェア拡大にも伴いsafariがシェアを拡大しています。
そんな中IE6の下落傾向は津ぢていますが、結構しぶとく生き残り、
昨年末の段階では9%でした。
というのが前回までの発表です。
●今年の変化
今年に入り、IE6のシェアは少しずつ下がってきています。
1月は8.1%、2月は7.6%、3月は6.6%というように下がってきています。
注目は4月です。
3月下旬のアップデートでどれぐらい下がるのか?
まだ4月のデータの集計を行っていませんが、
マイクロソフトの思惑ほど下がっていないような気がします。
相変わらずIE6のシェアが最大というウェブサイトも多いですし、
半数近く締める場合もあります。
大手企業・官公庁中心にIE6からのリプレイスが困難な企業も多く、
BtoBサイトではIE6を無視できないという状況です。
サイト運営会社はIE6対応でコストがかかるし、
制作者はIE6対応でその手当をしないといけないし、
マイクロソフトは「腐った牛乳」を消せないということで、
IE6問題の4月の結果がどうなるか、注目です。
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