夏の家、冬の家、ドーナッツ

能代の住宅 2006-06-25 00:01

「能代の住宅」では、プランを二重にしています。

プランを二重？

簡単に説明すると、外壁で囲まれた建物の内側に生活するスペースをさらに小さく造っています。ちょうど箱の中にもう一つ箱を入れた感じです。ドーナッツ型と言えばイメージできるでしょうか。

夏は外側の外壁まで空間を大きく使い、冬は内側の箱でコンパクトに生活するのです。外側の箱と内側の箱の隙間は、夏は風の通り道となり、冬はきびしい寒さから守ってくれます。

また、２階の開口部は建物の四周にまわしています。

１階には光を取り入れる開口部がないため、２階からひかりを導かなければなりません。
そこで２階の床を格子状に建物の周囲にまわしてひかりが２階から１階に落ちるようになっています。

写真で、１階の土間に２階の床からひかりが落ちてきているのがよくわかるかと思います。

また同時に上下階の空気の流れもできますから、夏などはクーラーのいらない快適な風が建物全体を流れます。

こうして、夏の家、冬の家、が出来ました。

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