- 牛田 雅志
- ブレインリンク・コンサルティング株式会社
- 税理士
対象:会計・経理
むしろ思い通りに動かないと予期しましょう。
給料を払っているのだから動いて当然だと決め付けるとストレスがたまります。
私がサラリーマンで新人の時、とにかくいろんな仕事を覚えることに重点をおいていたので、面白そうな仕事があるとどんなに忙しくても自ら手を挙げて参加していました。
少し経って独立を考えるようになると、今度は新規顧客の営業に重点を移し極力仕事をしない方針に転換しました。
その当時の社長から見れば、自分勝手な奴だなあと不愉快になられたと思います(ただ、その当時我々の業界では5年で退職、独立するというのが暗黙の了解でしたが)。
社員はそれぞれ人生観が違います。また、その人生観ですら変化していきます。
目標に向かって日々努力し高い壁も乗り越えてこられてきた社長に、仲良く皆で仕事ができれば良いと考える社員の気持ちは理解しづらいでしょう。営業出身の社長が往々にして得意分野ではない管理部門を軽視しがちな構図と同じです。
昔、仕事の重要性を社員にわかってもらうため、現金500万円を工場のラインの上に置き「君たちが失敗した不良品の価格はこんなにあるのだぞ!」と怒鳴った社長がいらっしゃいましたが、その後の歩留まりは上がりませんでした。
社員に動いてもらうためには、社員一人ひとりの感情や気持ちを理解し、相手が望むような対応をしてあげる必要があります。
もしそれが面倒なら、自分と同じ方向性をもって行動する社員だけを取捨し集めれば一糸乱れず行進することができます。選択は自由です。
社長一人では組織を運営できない以上、社員に仕事を委任せざるを得ません。
社員が毎日会社に来て仕事をしてくれていることに感謝ができれば、毎日ハッピーな気持ちでワクワクできますよ。