- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:税務・確定申告
- 近江 清秀
- (税理士)
- 平 仁
- (税理士)
中小企業支援策を議論するために設置された新しい会議がある。
“日本の未来”応援会議 ~小さな起業が日本を変える~
次世代を担う青年層や女性層の中小・小規模企業経営者を中心に、
中小企業団体、税理士等の士業、商店街関係者、生業、地域金融機関など、
幅広い主体の参加の下に、これまでの中小企業政策を真摯に見直し、
中小・小規模企業の経営力・活力の向上に向けた課題と
今後の施策のあり方を検討するために、中小企業庁に設置されたものです。
枝野経産相と岡村日商会頭を共同議長に、
3月3日にキックオフミーティングが開催され、
昨日を含め3回のワーキンググループ、
3~5月に20カ所以上での地方会議、
4月の女性層会合、5月の青年層会合での議論を踏まえて、
6月中に取りまとめる予定になっています。
27日に公表された第1回総会議事録を読んでいますと、
中小企業経営者たちの生の声が生き生きと聞こえてきます。
例えば、「今まで大きな会社さんにずっとつながって仕事をしていけば、
何とか飯が食えた。そういう時代が変わってきたときに、
自分たちのものづくりの力を生かしていわゆる目線、切り口を変えた、
そういう商売をやっているところが、まだまだ厳しい状況ながらも
非常に頑張って活性化している」(浜野氏発言、議事録5ページ)とか、
「「ものづくりリンク」という、四日市、墨田、東大阪ですとか、
そういう中小企業のものづくりの人たちがネットワークを組みながら、
お互いの人たちで何かできるのか。そもそも共有できていなかったね
というようなリンクを昨年開設して、その総会を実は福島で行って
いただくことで、中小企業のものづくりの人たちも、こういう技術を
お互い持っているんだというような共有ができるようになりました」
(本田氏発言、議事録12ページ)とか。
私が痛いなと思うのは、議事録19ページの女性起業家園田氏の発言。
「よくある起業セミナーですと、税制の問題を教えてくれたり、
帳簿の書き方をやったりするのですが、帳簿が書けるとビジネスが
成功するわけではないので、私たちこれまでビジネスをやったことが
ない者が知りたいのは、どうしたらそれがうまくいくかなんですね。
自分の経験をどうやったら社会に還元できるかということを整理して、
一緒に考えてくれる人が欲しかった。」
確かにそうです。
私ら税理士がやる起業セミナーは特に指摘された傾向が強いですね。
だから、うちの事務所にとっては強みになるのかもしれませんがね。
不況が長く続いているので、どうしても守りに入りがちではありますが、
小さいからこそかゆいところに手が届くカスタマイズができるんです。
議事録を読んでいて、いよいよ攻めの経営に転じる時期に来たかなと
感じているところです。
世界は動き始めていますしね。
今年こそ、日本経済復活の転機になる、と信じたいところです。
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