恋愛セラピストのあづまです。
「好きなことをして幸せになれる人、罠にはまる人1」の続きです。
私は心理学的見地からこのコラムを書いていますから、道徳的に正しいとか間違っているとか、そういう観点の議論をするつもりはありません。あくまで本人が幸せになれるかどうかという観点で考えています。
ではここから本題に入ります。
心理学的な知識を身につけ、カウンセリングを提供する経験を積んでいくにつれ、「やりたいこと」には2種類あるのではないかと考えるようになりました。
ひとつは、純粋にやりたいこと、楽しいこと。
テニスが好き。ゴルフが好き。お寿司が好き。恋愛で誰それが好き。ビールが好き。チョコレートが好き。今やっている仕事が好き。ドライブが好き。
もうひとつは、ネガティブな感情(闇)から逃げるために、光(刺激)を求める「好き」。
この場合、「好きなこと」をやってネガティブな感情から目をそらすのではなく、きちんとネガティブな感情と向き合う必要があります。ネガティブな感情から目をそらすために光を求めると、上で挙げたように極端な例では依存症になります。
・浮気性の男が「やりたいことをやる」と二股三股はあたりまえの浮気をする。
→「子供時代に母親にいつも「捨てるぞ」と脅され続けた心の痛み」があるかもしれません。
心理療法で子供時代の心を救うワークなどをして、「捨てられる恐怖」を癒すと共に、
現在も、自分自身を見捨て続けている自分の心を修正して、自分を大切にする心を育てる。
その結果、何人もの女性を「保険」にしなくても安心が得られるように心がしっかりする。
・重要なプロジェクトを成功させるために一生懸命頑張っていたが、最近気力がなく、朝起きれない。
→仕事で認められないと自分の存在価値を感じられない「自己肯定感の欠如」が問題かもしれない。
自分自身の感情を開き、楽しいことをしたい、休みたいなどのニーズを大切にして生きられるよう、
考え方や物事の捉え方を変化させていく。
・彼氏はアルコール依存のダメンズだが、私なら更生させられると信じて一生懸命お世話をしている。
→お世話をしている自分には価値があるが、そのままの自分には価値がないという気持ちを持って
いる場合が多いです。
自分には愛される価値がある、ということを心理療法を使ったり、アファメーションをして繰り返し
自分の心に教えてゆく。次第に心が落ち着いてきて、問題を抱えた人にばかり引き込まれる
状態を脱出することができる。
・彼氏はモテる人で浮気は仕方ないが、時々「お前だけだよ」と言ってくれる言葉を信じている。
→子供時代に「父親に捨てられそう」だと感じる状況の中で生きてきた可能性があります。
自分には愛される価値があるということを、自分の心に繰り返し教えてゆく。子供時代の出来事
の中に捕らわれたままになっている心を救い出す心理療法のワークなどをして心の痛みを癒す。
その中で実は自分も親密さを怖れていたことに気づけば、あなたを大切にしてくれる人と幸せな
パートナーになれる道が開けます。
「好きなことをして幸せになれる人、罠にはまる人3」に続きます。
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