- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
前回は、夫々の資産のリターンとリスクの関係を見ながら、ご自身の資産配分(アセットアロケーション)の本心を決めましたら、夫々の資産の中で、購入する銘柄をご検討ください。
銘柄選定に自信のある方を別にして、その資産の中でも分散投資をお勧めしています。
定期預金に資産の20%を配分することとした場合でも、どの銀行に預けるかは悩ましいものです。半年定期、1年定期、2年・・・・、その他に金利も検討しなければなりません。
解っていることは、
預金保険制度に守られている範囲であれば、リスクは殆ど無いということです。
ただし、制度そのものが崩壊するリスクは残りますし、もしもの際に返還されるまでの期間の長短はあります。
対象の金融機関は
日本に本店のある銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、信金中央金庫、全国信用協同組合、労働金庫連合、ゆうちょ銀行などです。
また、対象としている商品は
・決済用預金
当座預金、利息のつかない普通預金等は全額保護されます。
・一般預金等
利息の付く普通預金・定期預金・定期積金・元本補てん契約のある金銭信託(ビッグ等の貸付信託含む)等は、金融機関ごとに預金者一人当たり。元本1,000万円までとその利息等が保護されています。
現在ブームの外貨預金は保護の対象外です。
従いまして、通常は普通預金を含んで1,000万円を超える金額を定期預金で運用する際には、複数の銀行にお預けに為るのが賢明な対応かと存じます。
同じ期間で金利が高い保護対象の金融機関が、利息を得るという面からは有利な選択となります。
ただし、将来金利が下がると予想される場合以外は、1年の定期預金の選択をご検討下さい。原則1年ものの金利は1年間の予想市中金利に連動して付けられます。従い金利の上昇面では、最悪1年経てば有利な商品・資産に振り向ける事が可能です。
なお、複数年の定期預金に預ける事は、今後、それらに該当する預金の金利が下がると予想されていることと同じなのだ、とお考えください。私は、流動性を常に確保されるようお勧めします。
各校で金利の優遇策が取られています。それらを比較することも大切ですが、普通預金との連動性(期日が来た時に移せるようになど)、振込等の費用の発生(例えば同じ銀行であれば振込料が掛らない、預金金額が一定金額以上維持できていれば、手数料等の優遇が有る等)もお考えになり銀行をお選びください。
分散良いとは言え、あまりに金融機関を分散してしまうと、管理の手間もかかります。
また、ネット取引ができる口座を持たれるようお勧めします。株式や債券への投資は、ネット証券がコストがかからず、取り扱いも便利です。このため、ネットでの移動が可能なようにされることが必要かと存じます。
取引行は、数行でお止に為るようお勧めします。それ以上の金額を配分されるのでしたら、金利がつかない普通預金、または当座預金で預けるか、一般的にはリスクが無いとされている、個人向け国債を購入されるようお勧めします。
これで、一番重要な運用先である、リスクが無いとされる資産への配分とその銘柄が決まります。
次回は、リスク資産での配分をご説明致します。
宜しければ、各種のデータで説明するセミナーにいらっしゃいませんか。
毎月資産運用セミナーを開催しています。基礎知識から学ぶセミナーです。
http://www.officemyfp.com/seminerannai.htm
文責
ファイナンシャル・プランナー 日本FP協会認定CFP(R)
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイサー
宅地建物取引主任者
独立系顧問料制アドバイザー 吉 野 充 巨
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html
『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』
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