投資銘柄情報2012/03/09号

●廣済堂（７８６８）
本日終値３０２円（＋１７円）。印刷・出版、求人・人材紹介、ゴルフ場・斎場を多角経営。２月１０日に発表となった２０１１年第３四半期業績において当期利益が14.78億と、ディスクロ済み通期業績予想における当期利益数値を超過となった事を好感し、株価は出来高を伴い急騰。２月１４日に高値３４９円を付けた後は調整局面入りとなっているが、上昇する２５日移動平均線との乖離が縮小となるタイミングでトレンドに反転の兆しが出ている。これより高値３４９円奪回を目指す波動に入る可能性があり、ここはサポートラインになると想定される５日移動平均線推移を考慮した押し目買いで対処したい。

●栗本鉄工所（５６０２）
本日終値２２５円（-１円）。鋳鉄管２位。業績は増益基調が継続となる見通しで、今期予想ＥＰＳ１３．６円（前期実績１１．２円）、来期予想１６．６円。株価水準に特別レシオ面からの割安感は無いが、良好なファンダメンタルを背景に株価には昨年末より緩やかな上昇波動が出現中。２月９日に高値２３０円を付けた後は調整を入れたのですが、ここに至っては鍋底型出直りの様相。現ディスクロで信用買い残を約４００万株抱えているが、高値２３０円更新となれば買い玉の大半に回転が効き出す事で、需給懸念は後退。５日移動平均線推移を考慮した押し目買いで対処したい局面。

●シンニッタン（６３１９）
本日終値４６７円（＋１５円）。トラック、建機向けに鋳造品を製造。２月１４日引け後に発表となった２０１２年３月期業績予想は当期利益６２．６％減の見通し。ただこの数値は特損計上によるものであり、来期業績は大幅回復となる可能性あり。よって株価への影響は限定的となった模様で、昨年後半よりの緩やかな上昇トレンドは崩れるに至っていない状態。本日は２月２８日高値４６８円奪回で年初来高値更新である。個別チャート面から、まずは昨年2月高値４８４円奪回が狙い。コスモ証券は本銘柄の投資判断を引き上げ、ターゲットプライスに６１０円を設定している状況。

●日本道路（１８８４）
本日終値３６３円（＋２円）。清水建設系の道路舗装大手。首都高速道路の大規模改修といった事が刺激材料となり、株価は年初より急動意。２月８日に高値３６３円を付けた後は明確なトレンド出現となっていなかったが、３月５日に首都高速道路構造物の老朽化に伴う大規模修繕を検討との報道を受け、再び上値追いとなり直近高値３６３円を更新。現状は５日移動平均線との乖離拡大を修復すべく踊り場形成中。これより短期日柄調整を経て一段高の展開が想定され、ここは押し目買いで対処したい局面。現ディスクロでの信用取組は買い残４１４万株、売り残３５８万株で貸借倍率１．１６倍の好需給。

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