- 菱田 剛志
- 株式会社グローバル商事 太陽光発電システム「見積工場」 代表取締役
- 神奈川県
- 住宅設備コーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
最近、ユーザーさんから「やっぱり変換効率が高い太陽電池がいいの?」という質問を多くいただきます。
答えは間違いであり正解でもあります。
この変換効率をカタログで良く目にしますが、確かに変換効率の高い電池やセルを作る技術は素晴らしいものです。
但し、ユーザーさんの質問の意図はこれとは違ったものがほとんどです!
「変換効率がいいとたくさん発電するの?」という意図です
ある意味あっていますが、ある意味違います。
変換効率にもセル変換効率やモジュール変換効率などがあります。
変換効率とはモジュールであれば
(モジュール公称最大出力×100)÷(モジュール面積㎡×日射1000W/㎡)
の式により算出されます。
よく見ていただければおわかりの通り、面積㎡あたりの発電量のことです。
よって、同じ4kWのシステムを設置できれば基本的に発電効率が高かろうが低かろうが発電量は同じです。
変換効率が19%と10%の太陽電池を4kWシステムづつ並べて設置しても発電量は同じということです。
何が違うか?
はい、設置する面積が違います!変換効率が高ければより小さなスペースで大きなシステム容量を設置できるという利点があるのです。
変換効率=面積効率と考えてください。
変換効率の高い電池は価格が高い傾向にあります。同じ3kWのシステムを設置できる面積があり、その容量でいいということであれば変換効率に関係なく価格の安いものを設置した方が当然ながら経済的メリットは大きいということです。
それでは、「たくさん発電するのは?」という質問の答えは
太陽電池の特性や場所、システム構成などに影響されるとお答えしております。
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