例えば、日本の期間5年定期預金の金利が1%、米国の期間5年定期預金の金利が5%、米ドル為替レートが110円だと仮定します。それぞれ複利で運用した場合、日本と米国の収益が同水準となる為替レートは次のとおりとなります(為替手数料や税金は考慮しません)。
日本の定期預金(金利1%)に10,000,000円預けると、5年後には10,510,101円になります。 米国に預金するため、米ドルを10,000,000円分買うと90,909米ドルとなり 、この90,909米ドルを米国の定期預金(金利5%)に預けると、5年後には 116,025米ドルになります。
1米ドルが110円から90.5円(=10,510,101円÷116,025米ドル)の円高になると、 米国の定期預金に預けておく方が不利になります。 この場合110円の為替レートが、90.5円まで円高になるかどうかということ が投資判断のポイントなります。
外貨を売買するときは必ず為替手数料が必要です。外貨預金の場合は、一般的に1米ドルを交換するごとに、1円の手数料を支払うことになるので往復で2円の手数料がかかります。また、外貨MMFの場合は、一般的に片道の手数料が1米ドルにつき50銭かかるので往復で1円となります。将来受け取る金額は、金利収入や円安による為替差益から、これらの手数料や税金を差し引いた金額となります。
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このコラムの執筆専門家
- 佐々木 保幸
- (京都府 / 税理士)
- 税理士法人 洛 代表
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