福島県生まれ 私の3.11(後編) - 家具選び - 専門家プロファイル

小口美徳
フォガシステム株式会社 オーダー家具プランナー・コンサルタント
東京都
インテリアコーディネーター

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閲覧数順 2016年12月03日更新

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福島県生まれ 私の3.11(後編)

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【前編のお話】

【中編のお話

 埼玉スタジアムに町の機能を一時移した双葉町は、

4月になり加須市にある廃校になった旧騎西高校へ再度移動します。

私がはじめ訪れた時、約1200人の方が避難され、

各教室・体育館・武道館に人があふれていました。

緊急時用のダンボールで作られた着替えをするプライベートルームやたくさんの簡易式仮設トイレ。

  

 

大変なおもいをしている従兄弟を元気づけようと言葉を探していると、そのうち逆に笑顔で元気づけられました。

 私にできること。

 元気づける言葉をかけるより、避難所とはいえ少しでも普通の生活を取り戻せたらと思い、会社に了承を得、避難所に弊社システムで頑丈なプライベートルームを作ろうと考えました。

しかし、実際従兄弟にその話をすると

「プライベートルームよりも自分の靴がすぐにわかるように昇降口に下駄箱を設置してほしい」とのこと。

実際、昇降口を見ると1200人分の靴が散乱していて、

自分の靴を探すのが大変な状況でした。

双葉町役場の担当の方と打合せをし、

昇降口のスペース・体育館玄関のスペースを見るとどうしても800足分の下駄箱しか設置するスペースがありませんでしたが、

それでも自分の靴のある場所が分かればと地震でも倒れない弊社のシステムで下駄箱を製作、設置しました。
  

 

設置後、避難されている方が一斉に靴を入れてくださり、「ありがとう。これで自分の靴が踏まれないし、どこにあるかすぐに分かるわ」と喜んで言ってくれました。

 

設置当日、4社の新聞記者から取材を受け、新聞記事を見た被災地のひとつである宮城県の岩沼市にあるボードメーカー様からも、お礼の言葉を頂きました。

 

未曾有の大震災から、もうすぐ一年になります。

 

先日、旧騎西高校を訪れると当初の人数から600人近く福島の仮設住宅や周辺のアパートなどに引越ししていったそうです。

私たちが寄付した下駄箱は、今でも綺麗に使って頂いてます。

福島の現状を見ると、まだまだ長い避難生活が続くかと思いますが、双葉町・大熊町その周辺に住まわれていた方が早く安心して故郷に帰れるように祈りながら、またなにか協力できることはしていこうと思っています。

 

2012.3.9.
フォガシステム株式会社 村上 裕一


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