人の意見を聞くのは程々に

当事者が多くなればなるほど、

物事がスムーズに進まなくなることは良くありますが、

不動産取引も同じです。

不動産の購入や売却時に、

不動産コンサルタントや親類縁者、

または友人に相談する人がいます。

別に相談すること自体悪いことではありませんし、

そうした助言は、

結論を出すまでの重要な検討材料となるはずです。

おおいに相談して頂いて結構です。

しかしなんでもかんでも意見を受け入れてしまうのも問題です。

助言をする人達を悪く言うつもりはありませんが、

アドバイスというのはあくまでも

「アドバイス（助言）」

でしかありません。

「これいいんじゃない！」

「お勧めだよ！」

「絶対売った方がいいよ！」

と、当事者の背中を押すようなことを積極的に言う人は、

今までの私の経験ではあまりいませんでした。

なぜなら当事者ではないので発言に責任が伴いません。

そうしたアドバイスをする人達にとって、

自分の発言が元で、

物事が進んでしまうと困るのです。

売却や購入が結果的に上手くいくかもしれませんが、

万が一悪い方に転がった場合。

勧めた自分にも責任が生じてしまうと思うからです。

ですから、とりあえず自分が気になることやマイナスなこと、

もしくははっきりとは言わないけど、

「あんまり勧めないな～」

というようなニュアンスを伝えることが出来れば、

一通りアドバイスに乗ったことにもなり、

義理も立ちます

仮にそのアドバイスを参考に、

購入や売却を見合わせたとしても、

物事は前に進まないので良いも悪いも結果は出ません。

責任もない立場で、

当事者の決断をああだこうだいうのはどうかと思います。

相談するのは大いに構いませんが、

紆余曲折を経てご自身が出した結論を、

もっと尊重して欲しいですし、

もっと信じて欲しいですね。