よ、それが原因で、仕事に支障が出たり、家庭内でトラブルになったり
と、多くの方が困っています。
西洋医学的にはホルモン補充等が中心に行われますが、結局のところ、
更年期を過ぎるのを待つというのが現状です。
このような更年期障害に対して、東洋医学的な考え方は効果があり、ま
た鍼灸(しんきゅう)治療は更年期障害に対して有効な治療手段の一つ
なのですが、一般にはあまり知られていません。
そこで、これから「更年期を健やかに」というテーマで、東洋医学的な
考え方、鍼灸治療の効果、そして家庭でもできるツボ療法を連載してい
きたいと思います。
第一回目の今回は、更年期障害とはどんなものか?を書いてみたいと思
います。
更年期障害とは、更年期(45〜55歳頃)に女性特有の臓器の働きに
変化が生じ、それに伴いホルモンバランスの大きな変化が起こる事が原
因で発生する症状です。このホルモンバランスの変化に身体が適応でき
るまでの数年間、自律神経失調と中心とした漠然とした不快感(不定愁
訴)が発生するのです。
具体的な症状としては、動悸、息苦しさ、発汗、頭が重い、不眠、イラ
イラ感、憂うつ感、疲労しやすい等、人によって様々な症状が現れます。