- 土井 健司
- 土井経営研究所 代表
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
運用にあたり一極集中は予測が的中すれば大きなリターンを得ることが出来ますが、世の中は何が起こるかわかりません。イギリスに「卵を一つのかごに盛ってはいけない」という諺があります。卵を一つのかごに盛ってしまうと、何かあったときにすべての卵が割れてしまう可能性がありますが、いくつかのかごに分けて盛っていれば、すべてが一度に割れてしまう可能性も少なくなります。この考え方を運用の世界で取り入れているのが分散投資です。代表的な商品として、資産を分散することである程度のリスク軽減を可能にする投資信託があります。
分散投資には、個別銘柄に分散する方法と資産クラスごとに分散する方法があります。資産クラスとは、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券など、同じ種類の金融商品をいいます。株式などで個別銘柄が対象であれば20銘柄以上でなければ分散投資の効果が得られないともいわれており、投資信託もそれなりに多く必要ですし、それらを日々管理するのも大変です。
一方、投資信託は多額の資金がなくても分散投資が可能になる商品です。運用にあたっては、専門化がいろいろな地域や国、商品や資産に分散投資し、リスクを軽減しつつ収益を目指す商品です。自分の目標に合った投資信託を選ぶことが出来れば、資産を増やすための強い味方となってくれるでしょう。