
- 日色 雄一
- 傳統醫學硏究所 日色鍼灸院 院長 医学博士 世界医学気功学会理事
- 神奈川県
- 鍼灸師
私が学んだ中国伝統鍼刺手法である「鄭氏鍼法」と鄭氏についてご紹介します。
甘粛中医学院教授鄭魁山先生(1918~2010)は幼少時より実父鄭毓琳(1896~1967)に師事し医学教育を受け、曾祖父鄭雲祥(科挙に合格)の指導により『四書五経』を学びました。鄭父子は文化大革命以前、中南海にて周恩来、劉少奇をはじめとした中央政府の首脳の治療に当たっていました。下放された後、甘粛省で鍼灸医学の臨床研究と教育を担い、「西北鍼王」と称されました。他界されるまで中国の鍼灸界を牽引してきたのです。
現在は鄭氏鍼法研究会の会長である鄭俊江先生(1950~)が鄭氏鍼法第五代継承人として臨床を通して学術の伝承と弟子の育成に心血を注がれています。
鄭氏鍼刺手法は明代の楊継洲の著した『鍼灸大成』に見える「焼山火」、「透天涼」、「青龍摆尾」、「白虎揺頭」、「赤鳳迎源」、「蒼亀探穴」、「子午搗臼」、「龍虎交戦」などの伝統手技を主とし、子午流注、霊亀八法など陰陽、四象、五行、六合、八卦、十干十二支を用いた伝統理論を重視します。
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