- 山口 佐知子
- ライター
対象:婚活
- 舘 智彦
- (しあわせ婚ナビゲーター)
社会人になりたての頃、「30歳とかになったら、くだらないことや愚かなことなどしないのだろうな」と思ったものでした。ところが、いざ自分が大人といわれる年齢になってみると、そんなことはまったくなく。大人げなく振る舞うことなど日常茶飯事、あの頃と少しも変わらず笑ったり泣いたりしながら毎日を過ごしています。
それは、恋愛だって同じこと。相手のふとした仕草にドキドキしたり、些細な言葉に傷ついたりするたびに、いつまでたってもいろいろと考えすぎている自分がいることに気がつきます。大人になったからといって、何かが急にガラリと変わるわけではなかったようです。
たとえば、「ヤキモチ」をやくということ。これも、恋愛の経験値に比例して、なくなるものではないと思いませんか?
ヤキモチをやく30代女性は、怖くて重い?
先日、映画『ドラゴンタトゥーの女』を観ました。
そのなかのワンシーンに、寒空の下、男性が主人公の女性からタバコをすすめられるという場面がありました。近くの建物の窓からは彼の恋人がその様子を見ていて、彼もそれを意識している、という状況。
結局、男性はタバコをもらいかけて一瞬躊躇した後、「タバコはやめたんだ」と女性の申し出を断ってしまいますが……。
私はこのシーンを観たときに、「なんて、女性の気持ちをわかる男性なのだろう!」と思いました。なぜって、もしも私が窓に立つ彼の恋人だったら、と考えたから。もしも私が、主人公の女性からタバコをすんなり受け取る彼の姿を目撃したら、主人公の女性を憎からず思っている彼の気持ちに気がついて、ヤキモチをやいてしまいそうだな、と。
そして、そんな恋人の気持ちを察して、主人公との仲を誤解されないように、防御の意味で彼はタバコを受け取るのを拒否したのかしら、と。だとしたら、ずいぶん女性の心を読むことに長けている男性だと思いませんか?
……とフムフムしていたら、同じ映画を観た男性が「彼はいつのまにかタバコやめてたんだね」とサラリとコメント。偶然にも同じシーンに注目したはずなのに、こうも見解が違うとは! どうもその彼は、私が考えているほど深い意味はないと考えているようでした。
「大人のヤキモチ」の正しいやき方は?
結論として、そのシーンの意図の正解はわからなかったものの、後日、別の人と同じ話していたところ、「そんなふうにヤキモチをやくなんて、ちょっと重くない?『この人と付き合うの、大変そう……』って引かれちゃうよ」と笑われてしまいました。
彼女が言うには、「30を過ぎたら、それまで『かわいい』で済まされていたことも、『怖い』『重い』に変わるもの」とのこと。つまり、ヤキモチに関していえば、20代の女性が「チェっ」とスネているのは、男性から見ても「かわいいヤツ」と思えるけれど、30オーバーが同じようにスネても怨念じみていて「重くて怖いヤツ」となるというわけです。
それではいったい、正しい大人のヤキモチのやき方ってあるのでしょうか?
心が折れないように、上手にヤキモチをやいて!
経験値を積むことによって上手になるのは、ヤキモチのやき方ではなく、自分の心が傷つかないように防御する方法なのかもしれません。恋愛も、相手の態度や言動を見極めながら、こちらもそろりそろりと進めていく……そんなふうに感情のコントロールが当たり前にできるようになっていくものです。
であれば、たとえば「仕事に支障をきたすくらい、そのことが気になってしまうようなら、それはヤキモチのやきすぎ。今すぐ気分転換が必要!」というように自分なりの基準を設けておくと、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。
婚活では、男性からどう見えるかを意識することも大事なファクター。でも、やっぱりいちばん大切なのは、自分の心が折れないように、毎日機嫌よく生きていくことだと思いませんか?
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