外貨に投資するなら預金では無く外貨MMF - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月15日更新

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外貨に投資するなら預金では無く外貨MMF

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況は益々円高が進んでいます。ここまで進むと円安に反転するのでは、との期待が高まり、外貨に投資される方が増えています。ただ、デフレ下の日本円は当面、円安にはならないと考えています。ただし、近い将来、国債の消化が進まない時代が来て、金利の上昇とインフレの可能性も出てきました。その時に備え、外貨に分散投資をしておくことはリスク分散の観点から、私はお勧めしています。その際の一つの商品として、外貨MMFをご紹介します。

なお、外貨預金は預金とは言え預金保険制度の対象外ですし、為替手数料が外貨MMFに比べて高く、そしリスクに比べ利回りが低いので、一般投資家の投資対象外の商品と考えています。

外貨MMFは、マネー・マーケット・ファンド(Money Market Fund)と呼ぶ外貨建ての投資信託です。MMFは短期の優良企業や政府等が発行する債券を中心に運用し、元本を維持して分配金を得ることを目的とした投信です。
過去の運用成績は有料で、今まで外貨をベースとした場合には元本割れが有りません。従って、きわめて安全性に優れた投資対象と考えています。

外貨では元本割れが無いとはいうものの、為替変動リスクは他の外貨建て商品と同様の変動幅を抱えています。従い、高金利国の外貨で運用するMMFは、円換算では大きな損失が出る商品としてご認識ください。
外貨預金とは異なり為替差益には税金が掛りません。円安になった時のリスク分散に外貨MMFに投資するのであれば、非課税である点は有利なポイントです。

また、外貨MMFを購入する際には、複数の通貨を購入下さい。円との高安の度合いは、その時々の環境・条件で異なります。少なくとも、米ドルとユーロは押さえ、それに資源国通貨(カナダ、オーストラリア等)を選択される程度で宜しいかと思います。

なお、金利が高いからと新興国のMMFを購入されると、為替の価格変動率(ボラティリティー)が高いので、思わぬ損失を抱えることが有ります。従って利回りが預金よりも良いとは言え、変動率が高い通貨のMMFへの投資配分は慎重にも慎重な比率をお勧めします。

文責
ファイナンシャル・プランナー
独立系顧問料制ファイナンシャルアドバイザー 

吉 野 充 巨

『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
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