
- 中川 淳一郎
- 株式会社中川総合事務所 代表取締役
- 京都府
- 経営コンサルタント
対象:コーチング
潜在仕事力発見ワークの中川淳一郎です。
こんな相談を受けた。
「先輩はいいですねえ、いつでも元気で何でも出来て。
自分なんで何も出来ないダメな人間なんですよ。」
と、いつも言っている会社の後輩がいる。
色々励ました、やっとその後輩が一念発起して
「先輩を見習って本を読むことにしました。
何かルールを決めないとやらないので、2週間後に朝礼で本の内容を発表させて下さい。」
やっと行動する気になったかと喜んでいた。
しかし、2週間を過ぎても何のアクションも無い・・・
ナイーブさは良く解っている、何故発表しないのかと言うとまた引きこもるかもしれない、
どうしていいのか迷っている。
私はこう伝えた。
「約束を違えていることは、本人が一番解っている。
そして出来なかったことを悔やんでいる。自分が言い出したことなので尚更だ。
まず、発表出来なかったねと事実を共有しよう。
彼は、やっぱりダメなやつと無視されていない、気にかけてくれていたのだとほっとする。
発表出来るまで待ってるよと伝えよう。
自分が出来ることを他人が出来ないのは何故か。
それは、やる気が有る無いや能力が有る無いではなく、時間がかかるかかからないかだ。
5週間かかってもいい、時間がかかっても約束を果たせたという事実が彼に勇気を与える。
その次は4週間かかかるかもしれない。出来たという事実の積み重ねが彼の自信になり、
きっと約束の2週間で出来るようになるだろう。
声をかけること、そして待つこと。
それが、彼の自立を支援する近道だと私は思うよ。」
私は
潜在仕事力発見ワークを通じて、ヒトには能力の差は大して無く、
自覚していないから使っていないだけだと気付いた。
本人が気付いていない能力は、時間さえかければ徐々に発揮しだす。
自分の能力に気付けばやる気が湧いて来る。
それを最も阻害するのが他人の目。
「声をかけること、そして待つこと」
あらゆるヒトの可能性を信じて心がけたい