- 高安 重一
- 有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
- 東京都
- 建築家
「あの日からのマンガ」(しりあがり寿/エンターブレイン)
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しりあがり寿の「あの日からのマンガ」(エンターブレイン)を読んだ。
朝日新聞の夕刊に連載している「地球防衛家のヒトビト」の3/11の直後の3/15からの連載や、
月イチの「コミックビーム」、「小説宝石」に発表したものを集めた作品集。
「たとえ間違っていたとしても、今、描こう」という速攻姿勢は、
30後半で独立した遅咲きのせいなのか。
独立してからの多作ぶりは目を見張るものがある。
朝日新聞は取っていないけれど「地球防衛家のヒトビト」の連載は
いま読んでもその当時の気持ちを敏感に感じ取ってくれていて、我々の代弁をしてくれていると思う。
「コミックビーム」連載は2回読んだら、登場人物のおじいちゃんが、
後になってその素性がわかるような構成になっていて、
緊急に描きながらも月イチ連載の先を見越したストーリーを作っていることがわかる。
「小説宝石」連載は引いた目線で原発サイドに立った話しが印象的。
いまだったら新聞や月刊誌の既存のメディア以外にも即効性のあるメディアはあると思うけれど、
既存のメディアで誤解を恐れずこのような作品でメッセージを残せたことが凄い。
しりあがり寿の仕事は後になって評価が上がるような仕事が多いので見逃せない。
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