
- うえた さより
- 株式会社ローズ・ウェッジ 代表取締役 カラーアナリスト・コンサルタント
- マーケティングプランナー
対象:販促・プロモーション
- 山田 祐子
- (旅館・民宿プランナー)
- 山田 祐子
- (旅館・民宿プランナー)
これまで「ターゲット」と言っているので、あなた様はわかると思いますが、標的とするお客さまのことです。だいぶ以前のことではありますが、ある女性の経営者さんからご相談がありました。やや立ち話にちかい話でした。
彼女の本業は着物を販売やレンタルの仕事をしておりました。会社設立と同時に女性の美を追求したようなセミナー(カルチャーセンターのおしゃれなタイプをイメージされたらいいでしょう。)を開催したいので、地元の講師と打ち合わせをして講義の段取りをしていました。私にも声がかかりました。
イメージコンサルもしているということで・・・。しかし、私はちょっと、そのセミナー、考えました。疑問があるからです。
「ターゲットが本当にこの地方都市にいるのでしょうか?」
と頭の中でグルグルと回りました。彼女が言うターゲットは「セレブ」。
では、具体的にその客層をあげていきましょうか。彼女は
「30代〜60代の女性」
以前、私のコラムを読んだ方なら、30代と60代では好みが違うのじゃないですか?とか、たとえ、30代といっても、働いている独身女性、それから主婦の方とライフスタイルが違うのではないですか?
と思ったはず・・・。思ってくれて大正解なんですよ。
そう、ターゲットの像が明確に浮かばないはずです。知り合いである私がズドンと言って、気を悪くされてはいけないので、黙っておりました。
ある日、男性の経営コンサルの方が、ずばりその点を指摘されていましたね。横で聞いていて「そうそう。」と思いました。
「30代の方が共感するのと、60代の方が共感するのは全然違うと思うのです。むしろ、どちらかに絞られたほうがいいかもしれませんね。」
彼女が気付いて工夫するのかと思いきや、彼女の中では、「セレブ」が一つのくくりなのでしょうね。そのままでした。私も講師として名前は連ねていたものの、セミナーのスケジュールは出していませんでした。(わかりますもんね。)私の経験がズバリ当たったというと、彼女に申し訳ないのですが。セミナーを一般に告知、広告をされて3ケ月もたたないうちに、セミナー部門は休止することになりました。
何がいけなかったのでしょう。
大都市圏にお住まいの方なら、問題はなかったと思うのですが、ここは地方都市。人口は100万人に満たない都市です。「セレブ」が存在しなかったと思うのです。
彼女はターゲットを「セレブ」の女性としていたようです。イメージしていたと思うのです。ご主人の収入がそこそこあり、のんびり有閑マダムをしているような女性。もしくは、働いている女性でかなりの収入のある人。
・・・がそのセレブは幻でしかなかったわけです。ターゲットが本当に存在するのか?どういうものを好み、どういう消費をしているのか?未然に調べていればなんてことはなかったと思うのです。
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