いわゆる「薬漬け」に関して - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

菅野 庸
医療法人菅野愛生会 こころのホスピタル・古川グリーンヒルズ
宮城県
院長・医師

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対象:心の病気・カウンセリング

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閲覧数順 2024年04月25日更新

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よく多数の薬を出されることを「薬漬け」といいますが、その根拠、定義ははっきりしていません。
錠剤数?薬の種類?胃の薬や下剤はいらない??
先日、私も肺炎の一歩手前まで行きましたが、咳止め2錠、去痰剤1錠、鎮痛薬1錠、抗生剤2錠、これだけでも1回計6錠、それに胃のムカムカがあり健胃剤1錠追加され、これで一回に計7錠です。服用後、次第に症状が良くなったのは言うまでもありませんが、この場合の薬の数は皆さんはどうお感じになりますか?

高齢者ではいったん肺炎になると急激に悪化しやすく、適切な時期に治療しないと死亡することもあります。
ですので、適切な時期に適切な薬が適切な量で処方されているとすれば、錠剤数や種類がいくら多くても、薬漬けとはいえないと思います。ましてや薬が多いからと言って自分で判断して少なく服用する患者さんもいますが、どの薬がどれくらいの量でどういう風に効いたかまったく判らなくなります。自分の判断で抜かないようにしましょう。

不適切な薬を不適切な量、不適切な期間に漫然と処方している、そういうものだけが「薬漬け」であって、ただ単に種類や数が多いからといって、いたずらに「薬漬けだね」とは言わないほうがいいでしょう。
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