- 上田善隆
- オフィスゼンリュウ 代表
- 京都府
- 広告プランナー
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
こうして知名度がアップし、さらにその後雑誌社の取材が続きます。リビングのインテリア特集をするのでコンパクトな現代仏壇を貸してほしい、テレビドラマで仏壇に手を合わせるシーンを撮りたいので貸してほしいといったような依頼もあります。映画やテレビでの貸し出しは、取扱いが荒いので要注意ですが、あえて積極的に気軽に貸し出すことにしました。それはインテリアコーディネーターやスタイリストの間でも知名度が上がるよう狙ったのです。こうして現代仏壇をテレビや雑誌、映画などに出演させることによって、リビングルームのインテリアを考えるとき、自然に仏壇を置く発想が生まれるように仕組んだのです。
このようにして現代仏壇がしばしばマスコミに登場するようになりました。お盆やお彼岸には必ずどこかのマスコミから問い合わせが来ます。おかげで学生の間でも知名度が上がり、就職したいという学生が増えました。
(株)リクルートを通じて会社説明会を開きました。東京は国際フォーラム、大阪は中央公会堂の会議室を借りました。会社説明会のあと希望の学生に簡単なテストを行うことにしました。会社説明会は社長と私がコンビで参加します。1回の説明会におよそ150人の学生が参加します。会社の経営方針や人材に対する考え方等を学生の前で、総務部長を兼任する私が社長に質問していきます。自分の人材の活かし方や経営方針を自ら述べたいという社長の意見で実現しました。
社長の考え方は、「人間の欲望には5段階(マズローの欲望5段階説)あるということ。食べる、生きるという生理的な欲望。そして安全の欲求、続いて他人と関りたい、他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求で、これを親和の欲求と呼び、次に自我の欲求。自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める認知欲求のこと、そして自分の能力を発揮し創造的活動や自己の成長を図りたいと思う自己実現の欲求です。この5つ目の欲求こそがお互いに目指していくものだ」ということです。
それから統合という言葉も絶えず社長の口から出ていました。それは、意見の対立がある場合。そんなときどうするか。普通は妥協という方法があります。しかし妥協はお互いの意見を一部削ったり、ちょっと曲げてみたりして統一見解を出すことで、1プラス1は2になりません。少し良くなって1.5くらいにはなるでしょうか。しかし妥協することで0.7になることもあり得ます。では2にもなり、3にもなる方法というのがあるのか。それが統合という考え方です。AとBが対立しているとき、妥協ならAプラスBの合計を2で割ります。しかし「統合」はAとBを足すのではなく、お互いに本音で意見を出し合い、Cという意見を導き出すことを言います。こういう仕事のやり方ができる人を採用したいというのが社長の考え方でした。だから面接中心でかなりの時間をとります。
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