- 牛田 雅志
- ブレインリンク・コンサルティング株式会社
- 税理士
対象:会計・経理
まず、紛失盗難がないように金庫や貸金庫に保管します。その搬入については移動簿により、移動日・移動理由・移動者・承認者を記載し管理します。年1回は、実物と帳簿を突き合わせ現物確認しておきます。
短期の投資案件ではない有形資産の現物は、金庫に長期間保管され取り出されることはまれです。現物を管理しておかないと、不正に持ち出され個人借り入れの担保に差し入れられるリスクがあります。また、勝手に売却されたとしても発見が遅れるリスクがあります。
「移動簿なんて面倒くさい」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。内部統制の基本は、不正ができない仕組みを作ることです。現物管理ひとつとっても大きなリスクが隠れているのですよ。