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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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部下をダメにする上司の言動とは!?社内会話の意外なツボ(17)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・ビジネスを進める上では「時間」を守ることがきわめて大切です。いくら仕事のできる社員でも時間にルーズであっては、同僚や顧客、取引先に迷惑をかけ、場合によってはビジネスチャンスを逃がしたり、大きなトラブルに発展しかねません。従って新人や若手社員に対しては、「時間厳守」をしっかりと教え込むことが必要です。但しよくある例として、「遅刻するやつは、仕事に対する姿勢がなっていない!」などと頭ごなしに叱る上司がいますが、このような叱り方は果たして有効なのでしょうか。

 

上司から「遅刻するようなやつは・・」といった半ば精神論で叱られた部下は、表向きは「遅れてすみませんでした」と謝るかも知れませんが、内心では「ちょっと遅刻したぐらいで、何故こんなに怒られなきゃならないんだ・・」などという不満を抱きがちです。つまり遅刻したことは悪いと感じているものの、「姿勢がなっていない」などと、仕事全体や人格まで評価する発言のように感じられ、上司への信頼やモチベーションが一気に低下してしまうのです。

 

そのような上司と部下のすれ違いは何故生まれるのでしょうか。一つには「時間」に対する世代間の感覚の差があります。上司の世代では、部下は上司よりも早く現場に到着していることとか、約束の時間より10分早く行っていること、などといった不文律がありました。ところが部下の世代は「携帯」世代で、ジャストインタイムに到着すればよいとか、さらに遅刻しそうな場合には「携帯で連絡すればいいや」などと考えがちで、上司世代との間で時間遵守を巡るすれ違いやトラブルを招くのです。

 

上司の「姿勢がなっていない」という、部下の内面にまで言及する叱責によって、部下は仕事ぶりから人格まで全般を否定されたような印象をもつに至ります。それが嵩じると「時間さえ守ればいいんですか!」などと逆ギレし、上司に対する信頼は失墜してしまいます。職場全体でそのような傾向になると、時間などのルールを守らない社員を必要以上に避難するような風潮となり、他人の足を引っ張るギスギスした職場となり、組織としてのパフォーマンスが低下するのです。

 

そのような事態を避け、なおかつ部下に時間を守らせるには、時間厳守の大切さをきちんと説明することが必要です。例えば「遅刻すると、お客さんはどのように感じるだろうか?」と、相手の立場に立って考える視点を与え、「遅刻すると関係者全員の時間を拘束し、お金に換算すると〇〇円にもなるんだよ」などと具体的な比喩を用いて説明することが有効です。若い世代はそのように、ていねいに説明されれば時間厳守の大切さが腑に落ち、自然と時間を守るようになるのです。

 

さらに時間を守れるようになってきたら、「時間どおりに仕事してくれて、助かっているよ」と褒めることも忘れないようにしましょう。これによってモチベーションが上がり、さらに時間を守るようになるはずです。一方でどうしても時間を守れないような部下の場合、仕事量や家庭、体調面などに問題があるのかも知れません。従ってその場合には「最近よく遅刻するけど、どこか具合でも悪いの?」などと、抱えている問題点を聞き出し、少しでも負担を減らしてあげる配慮も時には必要です・・(続く)

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