- 清水 康弘
- 株式会社参創ハウテック 代表取締役社長
- 工務店
対象:新築工事・施工
土砂崩れにおいて、地表面の厚さ2~3メートルの表層の土砂だけでなく、その下の岩盤の部分が崩れる現象です。
崩れる土砂が10万立方メートルを超えることが多く、被害が大きくなる危険性が高くなり、主な原因は、風化して壊れやすくなった岩盤と豪雨のよるものです。
風化して変形した岩盤にひび割れなどができると、そこに雨水がしみ込み、高まった水圧によって岩盤が崩れいっきに山ごと崩壊する恐ろしい自然現象です。
先日の台風12号の影響で和歌山県や奈良県ではこの深層崩壊による被害が大きかったようで、住民の方々の目撃証言では、「山が走る」「山津波のようだった」という言い方をしていました。
昨年NHKスペシャルで「深層崩壊」についての特集番組が放送されているのを偶然見ました。
2009年8月に台湾・高雄県の小林村で起こった大規模な土砂災害を例にとり、似た地形が多い日本でもその危険性を問うという内容でした。
保水力の高い山林地区で、あれだけの被害ですから、都市部であれだけ降雨があったら。、一体どうなるのでしょうか?
最近、人間の想定を超えることが、頻繁に起りますね。気をつけましょう!
さて、今週は旅人になります。
14,15日はSAREXの関係で九州へ、17日は名古屋でいよいよ1985の全国集会です。
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