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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月16日更新

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部下をダメにする上司の言動とは!?社内会話の意外なツボ(3)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・社員のメンタルヘルス向上やコミュニケーションの充実を考える上では、「ライン」と呼ばれる指示系統がとりわけ重要な位置を占めています。つまり基本的には部長と課長、課長と一般社員といった、「上司と部下」の関係です。多くの場合、上司と部下は一日の大半を同じ空間で過ごし、仕事上の指示や報告、相談、アドバイスといった重要な情報交換をするほか、仕事上もしくはそれ以外の面で様々な支え合いをする関係にあり、両者間のコミュニケーションは決定的に重要といえます。

 

本来「上司」という存在は、自分自身の受け持ちの仕事をこなすだけでなく、自分の部下を指導し、一人前の企業人として育て上げる責務があります。課長以上のポストは管理職またはマネージャーと呼ばれ、本来の業務のスキルだけでなく、部下の仕事ぶりを管理し育て上げるスキルも同時に求められているのです。そのようにして上司により大切に育て上げられた部下は、時間を経るごとに企業や部署の貴重な「戦力」となり、上司や経営者の期待に応えてくれるはずです。

 

ただし部下を育成するスキルというものは、営業や経理、企画など本来の業務のスキルの延長線上にあるものではなく、全く別物だと考えなければなりません。そうだとすると、「上司」になった社員にはマネージャーとして部下を育成するスキルを学ぶ学習の機会が与えられるべきですが、現実にはそのような機会に恵まれる上司はほんの一握りです。大多数の上司は部下を育成するスキルや考え方を学ぶ機会もなく、試行錯誤で部下と向き合っているというのが現状です。

 

しかも昨今の企業現場では、企業間の競争の激化やリストラの嵐、成果主義の導入などによって、上司自身にも厳しいノルマが課せられるようになりました。いわゆる「プレーイング・マネージャー」として、上司自らも業務上の成果を挙げなければならず、そのため部下の育成に充分な時間を割くことが物理的にも難しくなったのです。部下を育成するためのスキルも動機も乏しく、また必要な時間や余裕を奪われた上司は、部下への接し方にたいへん苦戦するようになります。

 

その結果として、上司が部下との有効なコミュニケーションを図ることができず、部下のやる気や成長意欲を引き出すことが出来ないため、いつまでたっても部下は充分な戦力として育ってきません。それだけでなく職場内に不平不満や無力感がはびこり、組織としてのパフォーマンスは低下してしまいます。そのために上司自身がプレイヤーとしてなおも頑張り続けなければならず、部下が戦力にならないから上司がいつも忙しい、といった悪循環を招いてしまうのです。

 

上司と部下とのコミュニケーションの齟齬はそれに加えて、部下本人の「メンタル不調」を招くケースも続出しています。上司による部下への不適切な発言、部下からのアプローチに対する上司の悪しき対応により、部下は次第にストレスを蓄積させ、業績が上がらないばかりか、心理状態にしばしば異常を来たします。そのような部下の発する異常サインを見極め適切に対処できればよいのですが、多くの上司にはそれが出来ず、ますます事態を悪化させていくのです・・(続く)

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