- 平岡 美香
- フードコンサルティング株式会社 マーケティングアドバイザー
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:商品企画・開発
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
ものが売れない時代、消費不況など、商品開発の現場には厳しい時期が続いています。
特に、食品関連のビジネスにとっては、大震災以降の風評被害を含めた対策もにらみながらの企画、開発になってきます。
今のような厳しい時代に求められる「ヒット商品」の開発のキーワードについて、食品業界と外食産業の事例を挙げながら、3回シリーズでお届けします。
いま、どんな商品が売れているのか? まずは、売れ筋商品の情報収集がヒット商品開発のヒントになります。
今や、かつてのように、他社製品や他店メニューにあるヒット商品の「モノマネ」がまったく通用しなくなっています。
しかし、ヒット商品の共通点を探すと、これからの商品開発にきっと役立つはずです。
また、強い看板商品を持つことは、ロングセラーを生み出すきっかけにもなります。
「定番商品=売れ筋」という方程式は変わっていませんが、その中でも、食品関連のヒット商品開発のキーワードとして、
1.安全、安心
2.懐かしい味
3.定番商品
4.ローカルフード
5.美と健康
6.フレーバー
が挙げられます。
1.安全、安心
まさにいま、食品業界は原発関連の風評被害の影響をまともに受けています。
これまでも、異物混入や産地偽装など、いろいろと問題は起きていましたが、食品業界全体から見ると、いわば局地的な問題に過ぎなかった感があります。
それに比べ、今回の放射能に関する風評被害は、東北地方の域を超えて、食品業界全体を揺さぶっています。
このような時には、まずは原材料、食材産地の明記とPRを積極的に行う必要があります。あらぬ疑いは自ら晴らすべきです。
また、消費者心理は震災前と比べても、ますます内向き志向となっていますので、「安全、安心」の感情の基となる「家庭の味」、「家庭で楽しめる」要素の重要性が高まってきています。
2.懐かしい味
先日の「FABEX2011」(惣菜デリカ・弁当・中食・ 外食業界の業務用専門展)においても、「卵かけごはん風おむすび」や、「春キャベツと豚肉のメンチカツ」が表彰されていましたが、高齢化の影響は、当然ながら食生活の保守化も促していきます。
つまり、殊更、新しいものや奇をてらったような商品には目は向かず、「昔ながらの」、「懐かしい」といった視点で商品やメニューを選ぶようになってきています。「銀座ルノアール」が再び流行り出し、「トリス」が復活を果たしました。
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