こんにちは、東京港区の公認会計士 森 滋昭です。
今日の日経新聞では、監査法人のトーマツが440人のリストラ発表しました。
9月末には退職です。
希望退職の内訳は、パートナー40人、入社3年目以降で400人。
リストラは、対象となる従業員の8%に相当します。
一方で、200人の新人を採用予定。
去年の新日本監査法人に続くリストラですね。
なお、トーマツの概要は、HPによると、
総人員数 6,092名(2011年3月末日現在)
パートナー 658名
専門職 4,945名
事務職 489名
このうち440人をリストラするのですから、結構大変ですね。
仮に平均給与を
パートナー:1500万円
他の方 : 850万円
とすると、リストラによるコスト削減は、40億円にも上ります。
※上記「平均給与」は、インターネットから任意に切りのいい数値を参照したもので、正確な数値ではありません。法定福利費も入れていませんので、あくまで目安として見てください。
ところで、このリストラ発表が7月というのは、9月決算をにらんでリストラによる割増退職金を今期中に計上したい、ということなのでしょうか?
あるいは、3月決算のビジ―シーズンを終えて、従業員のモチベーションが下がる心配もないからでしょうか?
(もっとも、トーマツの中ではもっと前から話題になっていたのかもしれませんが)
まさか、これからはじまる来期の報酬交渉に向けての布石でしょうか??
いずれにせよ、夏は転職市場もスローになるので、一挙に440人も転職市場に出ると大変ですね。
また、クライアントからすると、「いままでそれだけ高コストで監査していたのか」、と映るかもしれませんね!
(監査法人側からは、赤字になってまで監査をしていたのだ、とも言えるでしょうが)
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このコラムの執筆専門家

- 森 滋昭
- (東京都 / 公認会計士・税理士)
- 森公認会計士事務所 公認会計士・税理士
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監査・税務・ビジネス、”3つのキャリア”で、約20年。 その間、いつも「決算書の数字の奥にあるものをみる!」感覚を研ぎ澄ましてきました。 だから・・・ベンチャーから上場企業まで、あなたの会社の、一番の社外サポーターに!
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