節電の前に、夏の暑さの原因を考えよう。 - 住宅検査・測量全般 - 専門家プロファイル

野城 郁朗
株式会社アスナロデザイン 代表
不動産コンサルタント

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対象:住宅検査・測量

伊藤 裕啓
伊藤 裕啓
(一級建築士)
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(一級建築士)
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(一級建築士)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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節電の前に、夏の暑さの原因を考えよう。

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住宅の役割

夏がきますね。今年は、特別な夏!!
 こんなに、危機感を感じる夏はありませんね。
 節電、節電で、より暑さが厳しく感じます。

 さて、この夏に向けて、家の節電、
 何か、取り組んでいますか?


 クーラーの温度設定をあげる。
 扇風機を代用する。
 グリーンカーテン。
 よしず。

 我が家では、クーラーと扇風機くらいです。
 グリーンカーテンをチャレンジしようと思ったのですが、
 今年も無理そうです。

 

 
 さて、夏の温度対策って
 周辺温度を上昇させないことが大切なんですね。

 周辺温度のことを、微気候とも言います。


 バルコニー周辺の温度を抑えるなど、
 家の周りの温度上昇を防げば、
 大分、快適になります。

 気温は35℃。
 でも周辺温度は55℃

 気温は35℃でも、
 体感温度は45℃にもなるんです。


 公園など樹木がたくさんある場所、
 木陰は涼しく感じる。


 これは、周辺温度が上昇していないからなんです。
 地面の土、樹木の葉、枝などの表面温度が、
 気温よりも驚くほど上昇しないんですね。
 だから、気温は同じ35℃でも涼しく感じる。


 より暑く感じる原因は、
 実は、気温ではなく、体感温度なんですね。


 同じ公園でも、
 アスファルトと車の鉄板で囲まれた駐車場では、
 ものすごく暑く感じます。


 信じられないかもしれませんが、
 気温を測定すると、多少、駐車場のほうが高いですが、
 木陰とは、びっくりするほどの気温差はないんですよ。


「周辺温度を上昇させない」


 これがキーワードになります。
 家の計画も、周辺温度を意識して、
 風の通り、日射を考えると、
 とても、快適な住まいができます。


 昔ながらの打ち水。
 道路の温度を下げる。
 長く持続はできませんがとても効果があるのです。


 節電、節電ばかりに目を向けるのではなく、
 根本的な温度上昇の原因を考えることが本当は必要かもしれませんね。

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