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植木鉢に
水を急いで注ぐと、水があふれる。
乾いた土は、水を吸いきれず、たくさん注いでも中は乾いたままである。
ゆっくり注ぐと水は染み込む。
乾いた土は、水を吸い、くり返し注いでいるうちに中は潤ってくる。
植木鉢に水をやるように、私たちも子供に様々なものを注いでいる。
家庭で、学校で、社会で。
それは、愛情であったり、教育であったり、思いやりであったりする。
私たちは、急いで注いでいないだろうか。
愛情も、教育も、思いやりも、
水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと注がねば、中は乾いたままである。
私たちは、注いだ水の量だけで、満足し判断してしまいがちだ。
中が乾いているか、潤っているかは、見ようとも、知ろうともしない。
これだけ注いだのだから潤うはずだ、なぜ潤わないのか、潤え!
と植木鉢にあたってしまう。
こんなに高い月謝を払っているのに、なぜ成績が悪いのか?
こんなに教えているのに、なぜわからないのか?
こんなに愛しているのに、なぜわからないのか?
こんなに、こんなに、こんなに・・・ である。
いま、こどもの心は乾ききっている。
水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと
愛情と思いやりと教育を注いでやりたい。
ゆっくりと、ゆっくりと。
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鍼 覚王院 シャローム治療室
院長 滝山 博行
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