D084.震災後、賃貸市場の動向は？

リーマンショックからやっと立ち直りかけた賃貸市場でしたが、震災は3年前のそれよりも大きなインパクトを持って市場を襲いました。

私どもノースエステートでは、まさに実弾直撃という状態でした。

私どもは特に湾岸系タワーを取り扱うことが多く、契約が軒並みキャンセルになりました。

一時は高層レジデンスから山の手の低層レジデンスへ移りたいというお客様の動きも見られましたが、とは言え、家具が倒れる最中の引越しを希望される客様も当然ですがごく少数で、そんな状態が2ヶ月は続きました。

あれから3ヶ月、都心の賃貸市場では早くも震災前の状況を取り戻しつつあります。

タワーの安全性や免震、制震構造への理解が深まったこともあり、少しずつお客様も動き出され、外国の方も戻ってこられています。

どちらかというと反動で例年より仲介件数は増えそうです。

でも、この市場が戻りつつあるからと言って、決して日本社会が戻りつつあるわけではないので、苦難に直面し続けている人を思い、動いていかなきゃですね。

「地球さん」は、何万とある種の中のただのひとつの種に過ぎない「ヒト」に、そんなに都合よく出来てはいないと思いますが、それでも「ヒト」は、その中で一所懸命に「種の存続と繁栄」をやるしかないので、人類の愚かさを前提に、それでも精一杯やらなきゃと思っています。

あしなが育英会　比較的安全な場所にある学校にいることで一生を得た震災遺児のために。

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