- 嶋崎 眞二
- なづな工房一級建築士事務所 主宰
- 兵庫県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
左官の下塗り作業が始まる。
以前レポートした曲面壁が塗られてゆく。
外壁面下地には、
内部で発生した湿気を通気する通気層が設けられている。
以前は16ミリの角材を打つことでその厚みが隙間となって
通気する工法を採用していたが
今は段ボールのような断面のシートを張ることで
通気層を確保している。
一階の玄関を開けたところの土間空間は
この住宅の見せ場のひとつだ。
4.5帖の畳の間が、玄関ホールと一体となって広がる。
「陰」の空気を作りたいと考えていて
壁の色も思案している。
左官の職人さんは、
こちらの仕上がりのニュアンスの説明に
理解しながらも困惑している。
「こうじゃないけど、この部分は近い」
なんて会話で、仕上がり感を共有していくしかない。
行き着くところは、センスだ。
2.3階は概ねプラスターボードも張られ
部屋の輪郭がはっきりとしてきた。
未確定だった、便器など衛生機器の
入荷の見通しも立ってきたようだ。
懸念されていた工程の停滞はなさそうだ。
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