半年ほど前から両手の第1指、4指、5指から手首にかけて痛む。1年ほど前から子宮内膜症で治療中。日常は仕事で忙しい。
脈診により、患者さんの体質と腱鞘炎といわれる症状の原因を診断して、ツボの組合せを決める。
脈診によって得た情報により、患者さんの体質的な特徴を言い当てる。たとえば、性格と食べ物の味の好み、寝付きの良し悪し、睡眠の浅い深い、過去に患った病気などである。
この患者さんの腱鞘炎の原因は、婦人科系の働きが弱いことからきている。また、子宮内膜症を患っていることからも分かるように、普段から交感神経緊張状態にあることが分かる。
交感神経緊張状態の人の特徴は、毎日長時間パソコンの画面を見ている、職場での人間関係でストレスが溜まる、睡眠不足などである。
治療は仰向けで、片足2箇所ずつのツボを選定して、髪の毛ほどの細い鍼を約1ミリ留める。うつ伏せの姿勢では、首肩と腰を中心にツボを選択して、鍼と温灸の治療を行う。
仰向けになり、再度、脈診で全身の状態が整ったことを確認して、治療を終了した。このとき、タオルを絞ってもらい、痛みがかなり軽減されたことを確認。
その後、3回の治療で腱鞘炎は良くなるも、子宮内膜症の治療を継続中。
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鍼 覚王院 シャローム治療室
院長 滝山 博行
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