どうで死ぬ身の一踊り - リフォーム・増改築全般 - 専門家プロファイル

吉田 武志
有限会社 ヨシダクラフト 代表取締役社長
栃木県
建築家

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対象:リフォーム・増改築

森 幸夫
森 幸夫
(代表)
木下 泰徳
(アップライフデザイナー)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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どうで死ぬ身の一踊り

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昨日の昼前に飼っていた犬が死んだ。

 

1週間前から歩行不能、木曜日から水しか飲めなくなり

 

昨日は水も飲めなくなって、最後は断末魔の咆哮をあげて死んだ。

 

毎朝、檻を開けるとき、「今日は死んでいるのではないか」という

 

恐怖に似た寂しさからは開放された。

 

約14年一緒に生活をしていたので、最期が看取れてよかった。

 

歩けなくなってからも、自分の寝床では小便をしない気高さ?から、

 

ぐったりした犬を抱えて、4時間に一度、小便をさせに外へ。

 

髭坊主の大男が、首と四肢をだらりと下げた

 

死にそうな犬を抱えて散歩しているのだから、ご近所の方にも

 

見慣れない風景だっただろう。

 

夕方には家族一緒に火葬場へ。

 

しかし、本当に最期まで手の掛からない犬だった。

 

日曜日の昼前という、家族が全員集合できて、火葬場に行けるジャストタイミングで

 

死んでくれたと思うのは、私が自分の犬を美化しすぎだからだろう。

 

 

犬が歩けなくなった同じ時期から、西村賢太氏の少説「どうで死ぬ身の一踊り」

 

を読み始めた。嘘のない私小説で悲惨でありながら、滑稽。

 

デオドラントでニュートラルな無印良品やユニクロ的なものとは対象的な、

 

強烈な体臭を感じさせる面白い小説。

 

やっぱりこういう小説が読みたい。

 

私の犬もアメリカンピットブルという強烈な犬種でした。

 

非常に親近感が沸いてしまうのは、同い年ということもあるだろうが

 

ツボも似ていて相性が合うのだろう。

 

犬が弱っていく様子と小説の進み具合が非常にマッチした。

 

これが絵空事ならこんなにしっくり来なかった。

 

芥川賞受賞時のインタビューの「風俗に行こうと思ってました」は

 

受け狙いかと思っていたが、そうでないのが小説を読めば分かる。

 

NHK取材動画。 

 

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