- 吉田 武志
- 有限会社 ヨシダクラフト 代表取締役社長
- 栃木県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
4月23日(土)午前中
A-houseの2年点検へ。
室内建具の反りが1箇所、
兆番のビスの外れが1箇所。
不良箇所は2点。
翌日、建具屋さんに直してもらった。
A-houseの室内の床板は杉の無垢フローリング。
やわらかく素足で歩くと最高だが
傷付きやすい材料である。
引き渡し時より、日に焼けて色合いが深くなり
木の目もはっきりとして、味わいが増している。
窓枠、建具もよい経年変化(経年美化?)。
室内の白壁との相性もより良くなっている。
素材の持つ力が強い。
手作り感のある家を造っていこうと再認識する瞬間だ。
それに対して、ハウスメーカーさんは、
多くの人を相手にして、なるべくクレームを出さない
最大公約数の家造り。
だから無垢材は殆ど使わない。
本物の木で造ると、季節の変化で伸び縮みするし
色合いも変化する。無垢材は傷も付きやすいものが多い。
それは、神経質な人にとっては、クレームの原因になる可能性がある。
だから、本物の素材は極力使わず、工業製品で家を組み立てる。
どんな人からも「クレーム」を出さない商品であることが
ハウスメーカーの最大の特徴。
家の経年変化でハウスメーカーとの違いを感じる。
そんなことを考えながら作業終了し
エスプレッソマシンで煎れた美味しい珈琲を頂く。
写真は自作の庭の様子。
植栽があると家が引き立ちます。
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