- 森 久美子
- エフピー森 代表
- 神奈川県
- ファイナンシャルプランナー
対象:年金・社会保険
こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。
お金のことは、よく分からないからとあきらめてはいませんか。お金と上手につきあって、ちゃんと暮らしたいと思っているあなたの「マネー力」をつけるためのコラムです。
公的医療保険は、病気やけがに備えて収入に応じた保険料を支払い、医療を受けたときに保険から医療費を払う制度です。
公的医療保険は、サラリーマンや公務員が加入する「被用者保険(職域保険)」、自営業者・サラリーマンOBなどが加入する「国民健康保険(地域保険)」、そして75歳以上の人が加入する「後期高齢者医療制度」に分けることができます。
そして、オギャーと生まれた赤ちゃんからお年寄りまで、必ずどこかの医療保険に加入する仕組みになっています(国民皆保険)。
さらに被用者保険は職業によっていくつかの種類があり、サラリーマンが加入する「協会けんぽ」と「健康保険組合」、公務員が加入する「共済組合」などがあります。
さて、サラリーマンが加入する「健康保険組合」が相次いで保険料率を引き上げるという報道がありました。
今年度中に実施するのは、約1500ある組合のうち、4割程度に達する見込みだそうです。
値上げの主な理由は、「高齢者医療費の負担が増えているため」。
75歳以上の医療費は、1割が高齢者自身による負担で、公費が5割。残りの4割を現役世代が「後期高齢者支援金」として拠出する仕組みです。
少子高齢化で、現役世代が減り、75歳以上の高齢者がどんどん増えていく人口構成では、負担が増えるのも当然なのかもしれませんね。
ただ、未来に向けて収入増が期待できる暮らしなら、現役世代も少々の負担増にも耐えられるのかもしれませんが、それが見えない今、取りやすいところから取るだけでは限界がありそうですよね。
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