- 新谷 康二郎
- Crisp Drum School
- 東京都
- 音楽講師
対象:楽器レッスン
前回のコラムでは、スタジオ等でまずは叩いてみよう!というお話でした。
なんとなくドラムってこういう音がするんだ、ということがわかったあとは、
いろいろと練習がスタートするわけですが、毎日毎日、スタジオを借りるわけにはいきませんよね。
ドラムセットを持っていて、自宅で自由に叩ける、という環境も、めったにないことだと思います。
そんなドラマーたちは、ふだんは「練習台」というものを使っています。「練習パッド」とも言います。
ドラムに見たてた、叩くとポコポコと音がする、練習用のパッドです。
ドラムを練習するには、まずはスティックを自分の手に馴染ませる必要があるので、なるべくたくさん叩く練習をしたほうがいいと思います。
自宅で叩いても、近所迷惑にならないように、そういった練習台を使うわけですね。
メーカーによっていろいろな素材がでています。
音色も音量もさまざまです。
楽器屋では大体試すことができることが多いので、ぜひスティックを買ったついでにでも試してみるといいとおもいます。
練習台にお金をかけたくない!という貴方。
そんな方は、練習台を「自作」するというのもいいですね。
私は…ドラムを始めたての頃、実は自作をしました。
といっても簡単です。
雑誌をガムテープでぐるぐる巻きにするのです。
雑誌は少年漫画雑誌のような分厚いものを使います。※読み終わってからにしましょうね(笑)
それをガッチリとガムテープでぐるぐる巻くわけです。
これでドラムのできあがり。
あるいは、ホームセンターでゴム板を買ってきて、それをそのまま練習パッドとして使用するというのも良い考えですね。
ゴム板もいろいろなハネ具合のものがあるので、いろいろ試すと楽しいかもしれません。
一つのゴム板だけでも、上にタオルを敷いたりすると跳ね返る感触が変わって、良い練習になります。
…いや、これすら面倒だ!という貴方。。
座って、自分のモモを叩くという方法でも練習になります。
ただし、ちょっと(すごく?)痛いです。
また、ササくれたスティックで叩くと、ジーパンなどはドンドン破けてしまいますので、気をつけてください。
(実際、私がそうでした…。)
できれば、「跳ねるもの」「跳ねないもの」の両方が用意できるとよいと思います。
というのも、ドラムセットはスネアドラムのようによく跳ねるものと、フロアタムのようにあまり跳ねないものが共存しているためです。
いろいろなハネ具合のものがあるので、どれを叩いても手がびっくりしないようにしておく必要があるわけですね。
そのシミュレーションとして、練習台があるわけです。
また、練習台は、たとえドラムセットを持っていて、いつもドラムがたたける環境にある
方でも、必要なツールだと私は思います。
ドラムは音が大きいです。いつも大きな音で練習していたら、耳が疲れてしまいます。
落ち着いて、じっくり練習するのに、練習台は最適です。
カタカタ、ポコポコと、スティックが当たったタイミングがよくわかるので、
自分が正確に叩けているかどうか、容易に確認ができます。
普段は自宅で練習台、そして定期的にドラムセットに向かう。
そんなふうにやってみてください。
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