- 早乙女 義明
- 一級建築士事務所waff建築設計室 一級建築士
- 建築家
対象:新築工事・施工
3/25に築年数2年の住宅の耐震診断の相談を受けました。
(当事務所の物件ではありません。)
一般的に耐震診断は阪神淡路大震災規模の地震が起きたとき
住宅が倒壊する可能性を計算するもので
現行の建築基準法に乗っ取り施行されていれば上記の耐震基準は満たされていると
判断されています。
築年数2年だと構造体の強度は問題ない可能性は高いのですが
実際基準法に乗っ取り設計、施行されているかは関係者でないと分かりません。
早速宇都宮の現地に行き現場調査を行いました。
基礎、基礎内部、天井内部の一部を目視により確認しました。
構造物に異常がある場所は見当たりませんでしたが
内装は大分地震の影響を受けていました。
図面もありましたので壁料計算等の確認、構造の確認も行いました。
ともに問題はない図面と判断はしましたが施工写真等はありませんでしたので
施行会社への確認をアドバイスしました。
今回の地震でよく問題とされているのは地震保険についてです。
地震保険では構造上主要な部分に損傷がない限り保険の適用にならない場合が多いです。
今回の相談物件は損傷の大部分が内装のためほとんどが保険の適用にならない可能性が高いです。主要部分に損傷があった場合は多額の工事が発生しますが
今回のケースは補修に近い金額がかかりそうです。地震保険の必要性って?と思ってしまいそうです。
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