スタンダードトレードの定番色に、
ライトオークカラーとダークオークカラーの2種がありますが、
共に、オイル染色後、ラッカー塗装で仕上げています。
ラッカー塗装とは、
木製家具においては古くから広い用途で使用されている塗装法の1つで、
塗膜が薄く、なめらかで柔らかい仕上がりとなり、
触ってみると、木の質感が感じらる程度の塗膜をもつ塗装方法です。
また、何度も何度もとても薄い塗装の膜が重ねられていますので、
奥行感をも得られます。
現代では肉厚で強度のあるウレタン塗装もしくは、
木地の肌触りをそのまま生かしたオイルだけの仕上げが主流です。
ですが、イギリスのアンティークにみられるよう、ラッカー仕上げはとても奥行き感もあり、
メンテナンスを重ねる事で強度も増していきます。
オイル仕上げだと日常のメンテナンスが必要になり、負担が大きい。
また、ウレタン塗装だと木質を感じられないので、好みではないと。
そういった方にお勧めです。
ある程度の手入れで使え、質感も得られるラッカー塗装はやはり、
長い間愛された塗装方法だとも言えます。
日常の家具はこのような形でも、いいのではないでしょうか?
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このコラムの執筆専門家
- 渡邊 謙一郎
- (インテリアデザイナー)
- 株式会社スタンダードトレード 代表取締役 社長
結果として長く残るような家具をつくっていきたい
目黒区五本木にオリジナルの定番商品を販売するショップ、横浜には自社工場を構え、個人住宅用の特注家具を中心に、質のいい材料を選び、長く使えるようなシンプルで雰囲気のある家具を手がけています。また、店舗、事務所、住宅のリフォームも対応可能です。