コストダウンのポイント1 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

遠藤 浩
遠藤浩建築設計事務所 
埼玉県
建築家

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対象:住宅設計・構造

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コストダウンのポイント1

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コストダウンのポイント

家を建てる場合、誰でも際限なくコストがかけられるわけではありません。

建築工事は多岐にわたる材料、それを使って造る多くの業種が関わってきますので、タズナを引き締めていかないと、見積時には、予算の1.2倍や1.5倍に直ぐになってしまいます。

かといって、防衛策としてハウスメーカーが良く出してくる計画段階での概算見積、これって、あまり役に立ちません。

1/100の平面図と立面図等、たった、1,2枚の図面で、お施主さんの要望や設計者の意図していることなどが,全て反映されて出来ているわけではありませんし、まして、これからどう創っていくのか、ほとんど決まっていないものを見積もるわけですから、当然、人間の心理として安全を見て、この位にしておこうという多目の見積にならざるをえないからです。

初期の段階でのお施主さんが、まだ、不安に思われている気持ちをあおってしまい、萎縮した設計になってしまう可能性もあります。

あまり、決まっていない早い段階で、概算を出すということは、あくまで、“取らぬ狸の皮算用”であって、しかも、数値だけが一人歩きしがちで、非常に厄介な問題をはらんでいます。

では一体、予算を踏まえた設計とは、どう進めていけば良いものなのでしょうか。そのポイントを考えて見たいと思います。

1、床面積は、抑え目に!

計画が進んでいくと、大きくしたものは、小さくしにくいものです。大は、小を兼ねるかもしれませんが、予算まで兼ねません。

一度、今までの生活で無駄になっていたところを見直してみましょう。あるはずです、仕訳してみれば。持っていてもこれから一生使わないもの。新しい家には、合わない間に合わせで買った家具や寝具。

出来るだけ早いうちに、引越しの整理や支度をしてしまうと考え方が変わるようです。(支度をするということは、頭使って、更に、体使って考えるからでしょうか。)

無駄な廊下は、創りたくありませんね。

子供部屋も、昼間大半を外で過ごす子供にとって南向きの6畳や8畳の部屋は、引篭り易いだけで、そのようなりっぱな部屋はいらない筈です。

家の中で、恵まれた条件の場所は、みんなが集う居間や食堂、家族室、多目的室に当て面積も抑えましょう。

2、建物の間取りを正方形に近づける!

中庭のある家や1階と2階の大きさの違う家、雁行させた家などは、四角い家と比べて、その分だけ壁の面積が増えるのでコストがアップします。

出ているところや引っ込んでいるところが多いので、使う材料も増えますし、手間もかかりコストに反映されます。

中庭やデザインとして雁行させたりする手法にこだわるのであれば、その分だけ他を削って予算を確保しておくことが大切です。

外部に面する表面積(外壁)も増えるため、外部の影響を受けにくいような気密、断熱も、よりシッカリ考えておく必要もあります。

遠藤浩建築設計事務所

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