
- 高安 重一
- 有限会社アーキテクチャー・ラボ 代表取締役
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
月曜日に雨が降って、現場の鉄筋工さんが雨に当たりたくないということで、
作業は進まず、昨日の配筋検査は延期になった。
これから「雨が降ったら仕事ができない」では困ったなと思って、
現場定例では監督に「いろいろな情報も錯綜しているし、何を信じるかという問題もあるから、
工務店として方針を決めて、職人さん達と話し合って欲しい」と伝えた。
考えてみると事務所のスタッフは放射能の件はそう大きな問題と感じていないのか、
(僕もそうだけれど)この連休も事務所に来ている。
一方、鉄筋工の人たちはどうしてみんな一様に月曜の仕事をキャンセルしたのか?
話しを聞くと北茨城の方の出身が多いとのこと。
福島と接している地域だし、実際放射線の量も他よりも多いし、
ほうれん草農家の話しなどもあるから、
浅草の設計事務所とは温度差があってもおかしくない。
現場は何もないところから作るからダイナミックだけど、
もろに自然と対峙していてホント過酷だ。
夏の暑いときなどは死ぬんじゃないかと思う環境だし。
知り合いの工務店の社長はアスベストが原因と言われる中皮腫で亡くなってしまったけど、
30〜40年前に曝露していた可能性もある。
昨日の配筋検査は延期したけど、現場をのぞくとみんな小雨の中で作業を進めていた。
クライアントからも「作業時間を調整するなどの対策をとるように」との言葉もいただいた。
本当にご苦労さまです。
とにかく正しいと思われる情報を集めて安心して作業できる環境を作りましょう。
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