
- 酒井 正人
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
今回は分離発注方式のメリットとデメリットについてもお伝えしたいと思います。
メリットについては前回までにいくつかお伝えしてきましたが、もう一つ大切なことは、「計画した仕様を落とさずローコストを実現させる」ということです。
実際、私が手掛けてきた住宅では、木造の坪単価60万前後でも大理石や無垢フローリングを使い、建具やキッチン、収納家具など特注でデザインし納めることを実現しています。
なぜか?それは、たとえば大理石は、原石を加工している加工所から直接購入し、特注家具などは、製作する木工所へ直接発注し、通常であれば業者間で取引されているコストでお客様へ納入するためです。 中間マージンなどを発生させないことがローコスト化の秘訣です。
発注手配や加工指示のための製作図面などは、すべてCM業務を担う私のような設計事務所が担当するため、お客様へ何か手間がかかるような事はいっさいありません。(次回へつづく)
CM業務=分離発注による工事マネジメント業務