では今回は、実際に来院された方の例でご紹介しましょう。
その子は、中学生1年生、以前から少し足の裏(カカト)に痛みがあり、夏休みに入ると痛みがひどくなって、足をつけない状態になってから来院された。
痛みが出だしたのは中学生になってからの4月くらいから徐々に自覚し始めたようです。
まず全身のバランスから総合的にみていくと、カカト付近の関節の状態以外は、それほど異常はみられませんでした。
一般的な見立てでは、「腱の炎症があるので痛みが残るでしょう」などと説明する先生も多いでしょうが、当院では心身両面から、なぜ痛みが残っているのか? またはなぜ炎症が起きているのか? と言う原因まで掘り下げていきます。
心身条件反射療法を用いることで、抑圧した感情による神経系の機能異常が見えてきます。
それによると、この子はどうも勉強が不得意なため、中学校に入ってからの学業がとてもストレスになっているようでした。さらに夏休みの宿題や夏休み後の学校の授業のことが、
無意識に神経系の機能異常を作り出し、今回の症状が悪化したというカラクリでした。
そのストレスによる神経系の機能異常を正常な反応に切り替えると、さっきまで痛がっていた症状も消失しました。
足に起こる症状をある心理学では、前に進むことへの抵抗や恐れと解釈したりしますが、まさにこの子の中で、そんな抵抗があったようです。
「カラダは心の鏡」 カラダは正直なものです。
合計、2回の施術で完治しました。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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