住宅の建築工事は、一般的には工務店や建設会社または住宅メーカーなどへ一括して依頼するのが我が国の普及している施工スタイルで「一括発注方式」と呼びます。(欧米では分離発注方式が普及しています)
私は設計する住宅の施工をほとんどの場合、この方式ではなく、自らがプロジェクトマネージャーとなり、「分離発注方式=*CM方式」という施工スタイルで進めることが多く、このことでローコスト化を実現しています。
なぜ「分離発注方式」がローコスト化になるかといえば、専門工事や資材などを建設会社を通さずに分離し個別に発注するため、この部分の建設会社の利益と工事全体にかかる工事諸経費が大幅に削減されるためです。
分離発注することによる工事全体のスケジュール管理、コスト管理や資材の発注・確認などはプロジェクトマネージャーとなる設計者(設計事務所)が設計監理業務と平行して行います。
(次回につづく)
CM方式=コンストラクション・マーネージメント
サカイデザインネットワーク・分離発注業務の説明
[http://www.sdn-net.com/jp/guidance.html]
このコラムの執筆専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
03-6379-4831
「ローコストの手法」のコラム
ローコストを実現する分離発注方式とは #4(2007/09/04 02:09)
ローコストを実現する分離発注方式とは #3(2007/09/04 02:09)
ローコストを実現する分離発注方式とは #2(2007/09/03 00:09)
ローコスト高品質な住まいづくりの工夫(2006/03/22 13:03)