- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
外貨(ドル)MMFは短期の公社債やCPなどで運用し、過去元本割れは少ないもののリスクが外国国債より大きくなります。また、外貨MMFは運用会社に運用を任せますから、利回りは事後に確定します。そして短期金融商品で運用するため、通常米国債のゼロクーポン債よりも利回りが低くなります、しかし、預け入れ翌日から解約が可能ですので使い勝手は勝ります。
MMFの分配金は毎月末清算され20%の源泉課税を引かれた後元本に組み入れられます。ゼロクーポン債は利子が発生しませんので、利益は償還差益か売買益です。償還差益は満期償還時に雑所得になり総合課税の対象です。売買益は譲渡所得として総合課税されますが、所有期間が5年未満は(譲渡益−50万円)が課税対処になります。5年超の場合は(譲渡益−50万円)×1/2が課税対象になります。従いましてゼロクーポン債は償還日まで持たず、償還前の売却をお勧めします。
為替リスクはMMFも外国債も同じですが、MMFはドル/円ドルの動向を見ながらの売買が可能です。外債は償還時のドル/円動向により差益・差損の可能性があります。
以上の点から、運用の優劣としてMMFと米国国債のゼロクーポン債では、米国債の償還時を数年間に分散させた購入と償還前の売却をお勧めします。