- 小林 治行
- 株式会社コバヤシアセットマネージメント 代表
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
【インフラ】道路、電気、港湾、鉄道、空港なども遅れています。
インドで商業の中心地はムンバイ(旧ボンベイ)ですが、首都ニューデリーとムンバイの間は現在でも高速道路や高速鉄道もない。穴ぼこだらけの一般国道で結ばれています。
両都市間1400Kmを約40時間掛けて輸送しているのです。
港湾整備の遅れも深刻です。インド最大の陸揚げ港のムンバイではコンテナが山積みにされ、ムンバイに陸揚げされてからニューデリーに品物が着くまで、1ヶ月かかるケースをあったと言います。
電力も深刻です。インドの富裕層や外国人の住宅では小型発電機を設備して、エアコンや冷蔵庫が止まらないようにしています。
又、最近出来た自動車工場は100%自家発電で、停電のリスクを回避しています。
交通渋滞に拍車をかけているのがおなじみの神様のお使い、牛です。
デリーでも35,000頭の牛が路上を闊歩し、又汚しています。
インド政府はこうした遅れには早くから気がついており、「インフラはアキレス腱」と認めています。
交通網についてはインドの主要都市をぐるっとつなぐ「黄金の四辺形」計画が07年春に完成されます。
これは全長5850Kmを4車線で結ぶインドの幹線道路になります。
又電力は「ウルトラ・メガ・パワー・プロジェクト」が進行中で出力400万キロワットの大型発電所を全国5ヶ所以上新設する計画で、すでに入札はインド企業が落札しています。
次回はインドの歴史です。