- 深井 貴明
- 商売設計株式会社 感性マーケッター | セールスコピーライター
- 広島県
- マーケティングプランナー
対象:新規事業・事業拡大
- 下村 豊
- (経営コンサルタント)
クライアントから嬉しいご報告をいただいたので、ご紹介します。
事業資源を活かし、5億円もの売上を作った話です。
そのクライアントは、ある商品を製造販売するメーカーであり、その商品の特許を保有しています。
いつかは、世界でも販売したいと考え、世界特許を取得していました。
しかし、世界で販売するのは、そう簡単ではありません。
そのため、私は以前からこうアドバイスしていました。
「自社ですべてを行うのは時間や労力がかかります。 各国に製造販売権と特許使用を認めさせ、
契約料や特許使用料をいただいたほうがいいですよ」。
しかし、クライアントは首を縦には振りませんでした。
できるだけ各国に支店を出し、自分の手で世界に広げたいと考えていたからです。
ここから先は、論理の問題ではなく、感情の問題です。ですから、私もこれ以上のことは言いませんでした。
それが先日、「○国の企業との間で販売権と特許使用の契約が決まりました」と報告があったのです。
契約金は5億円。その後も、特許使用料が振り込まれます。
今までは、世界特許を維持するだけで年間数百万の費用がかかっていました。
それが、戦略を変えたことで、世界特許が大きな収益を生む商品となったのです。
クライアントからの報告には、もう一つ続きがありました。
「あと、△国の企業とも契約が進んでいます。契約金は十五億円になりそうです」。
商売で重要なことは、自社にある事業資源を最大限活用すること。 そして、人や他社の資源を借りることです。
今回の例のように、自社の資源である商品とその特許、そして他社の資源である販売力や流通を活かすことで、商売をより大きくすることができるのです。これが、商いのあるべき姿なのです。
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