- 新谷 義雄
- 行政書士しんたに法務事務所 行政書士 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
- 京都府
- 行政書士
マンション経営をメインにコラムを続けて来ましたが、立地条件によりその他の賃貸不動産での利用も比較する事が大切ですね。コンセプトを絞った賃貸物件を提供する事で有利な場合もあります。
太陽光パネルの設置アパート
言うまでもなく太陽光で発電した電力により光熱費の抑制+売電により実質的に光熱費の支出を無くす事も可能かも知れません。その為、太陽光パネルの非接地マンションに比べ賃料の増額が見込め、自治体の補助金や、建物の付加価値も上がり、入居者募集時のアピールポイントにもなります。
パネル設置時の補助金は自治体によって差がありますので、平均利回りには差が生じます。電力の利用方法として
1.オーナー宅で使用 2.マンション共用部分で使用 3.マンション入居者が利用
と3パターンに分類されます。
3の入居者が利用する場合は「エコ住宅」「省エネ住宅」として家賃の増収を見込めますが、各戸ごとにパワーコンディショナーの設置が必要となるのでイニシャルコストがかかる場合もあります(設置スペースも確保)
2の共用部分で使用する場合は「エコ住宅」としてアピールできます。昼間の電気使用量の少ない時間帯に効率よく発電&売電ができます。入居者の直接的な光熱費の削減にはなりませんが、共益費の削減などで対応する事も可能です。設置コストや、スペースの確保に問題がある場合に良いでしょう。
1のオーナー宅での使用は余りメリットが無い気がします。入居者に還元できる発電&売電がなく、オーナーの収益は多少増えますが同一敷地内での利用等の制限があり、アピールポイントもありません。
※3の場合、売電価格は入居者の入れ換わり時の売電価格になります。
周辺相場+数千円~2万円・・・などエリアで差があります。
平均利回りもエリアで差があります。
家賃収入のシミュレーション時には「分譲賃貸物件」並みの家賃+満室状態を目安にする事ができそうです(誤差はもちろんあります)施工会社ごとに太陽光パネルだけ見ても多彩ですので、もっとも効率の良い太陽光パネルを設置して下さい。
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