パーティの着こなし＆マナー　12

春もパーティー・シーズンですよね。
パーティーでの「着こなし」や「マナー」を取り上げていきます。
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パーティーにはビジネスの場で出席するものや、
個人的にプライベートで出席するものなどさまざまでしょう。

前回はフォーマルな装いの基本として4つの種類に分け、
それぞれなにが必要であるかをお伝えしました。
今回から、
必要なスタイルはどういうものなのかという装いの内容を取り上げていきます。

今回は、「フォーマルな装いの内容（洋装・男性編）」です。

●礼正装（一番格が高い装い）・3種類

1.　モーニング・コート（昼）

黒ジャケット、黒とグレーの縞のパンツ、黒・グレー・白のベスト、白シャツ、
白黒のストライプ・シルバーグレーの結び下げ、またはウイングカラーのアスコットタイ、
キャップトゥの黒の靴、黒無地の靴下、金か半宝石のカフリンクス、白のポケットチーフ、
白かグレーのシルクハットはお好みで。
パンツの縞が太いほど若い人向きです。

2.　テール・コート（夜）

黒か濃紺のジャケット、脇に2本の側章の入った上着と共布のパンツ、白ピケ・シルク・リネン（麻）のベスト、
白のウイングカラーのシャツ、白のボウタイ、黒のエナメルオックスフォードシューズ、黒無地の靴下、
シルクか麻のポケットチーフ、白のカフリンクス、白の胸ボタン、シルクハットはお好みで着用します。

3.　タキシード（夜）

黒ジャケット、脇に1本の側章の入った上着と共布のストレートパンツ、ベスト有りなら上着と共布、
ベスト無しなら黒のカマーバンド、白のピケまたはひだ付ドレスシャツ、黒のボウタイ、
オペラパンプスか黒靴、黒無地の靴下、白麻かシルバーグレーのシルクのポケットチーフ、
黒のオニキスのダブルカフリンクス、黒の帽子はお好みで直用します。

格の高いパーティーや冠婚葬祭で、主に主催者や主賓が着用します。
ドレスコードで「 Formal 」または「 Black　tie 」、「 White　tie 」と指定があるときに必ず着用します。
日本ではレンタルするのが一般的です。
サイズの確認のためにも、事前に試着しておきましょう。

●準礼装・1種類

1.　ディレクターズ・スーツ（昼）

ジャケットは黒のシングルが正式で、ピークト・ラペル（先の尖った襟）、
パンツは白黒の縞のコール地のパンツを組み合わせたスーツ、白黒の縞かシルバーグレーのタイの結び下げ。

格の高いパーティーや冠婚葬祭で、主催者や主賓に近い立場の方におススメします。
パーティーの格を引き立たせながら、主催者や主賓の礼装より一歩引いた装いにする配慮を。

●略礼装・2種類

1.　ダーク・スーツ（昼・夜）

ダークグレーや濃紺のダブルかシングルのスーツ、白シャツ、落ち着いた色と柄のネクタイ、黒の皮の紐靴、
金属製のダブルカフリンクス。濃い色のビジネス用のスーツなので、礼装にはなりません。
冠婚葬祭での着用は控えましょう。

2.　ブラック・スーツ（昼・夜）

黒のダブルかシングルのスーツ。シルバーグレイのタイ、夜は黒の蝶ネクタイでも可能。
礼装のなかでもカジュアルな略礼装として、冠婚葬祭で着用できます。

ドレスコードで、「 Informal 」と指定があるときに着用します。
日本ではブラック・スーツは着回しができるスタイルなので、自分の身体に合ったものを1着用意することをおススメします。
頻繁に着るものではないので、サイズが合わない、シワ、汚れ、色あせなどは注意したいものですね。

●平服・1種類

1.　ラウンジ・スーツかビジネス・スーツや背広（昼・夜）

ジャケット、パンツ、ベストが共布で作られたスーツ。
ビジネスシャツ、お好みのタイ、磨かれた靴。

ドレスコードが平服の場合は、ダーク・スーツの略礼装をおススメします。
カジュアルなパーティーやビジネス・パーティーでの装いです。
着古したものではなく、比較的に新しいスーツ、シャツ、ネクタイ、ベルト、靴、小物を着用してください。

・平服として利用できる一式を持っていますか？