- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
環の小坂です。
ふと気になって考えてみた。
会社は誰のものなのか?
よく言われるのは株主、社長・役員、社員、社会、顧客の5つである。
・会社は株主のもの?
株主は会社に出資して株を取得する。
会社がもし株主のものであれば、捨てることも誰かにあげることも出来る。
それは株の売買で可能である。
ということは「YES」である。
逆に株主は会社のもの?
会社は株主に対して配当を出すことはあるが、株主を選ぶことは原則出来ない。
株の譲渡制限はあるが、その程度だ。
ということは「NO」だ。
・会社は社長・役員のもの?
取締役は株主の選任を受け、代表取締役は取締役会で選ばれる。
そして意思決定や執行を担う。
社長・役員は会社を捨てることや誰かにあげることはできない。
業務提携や事業売却も規模によってはそうだし、会社自体の譲渡は株主総会の決議がいるはず。
ということは「NO」である。
逆に社長・役員は会社のもの?
役員報酬等をもらっており、会社は社長・役員を変えることは可能。
しかし、私生活は干渉されないし、そう簡単にできることではない。
ということは半分「YES」、半分「NO」。
・会社は社員のもの?
社員は採用され、業務を行う。
会社を捨てることや誰かにあげることはできない。
ということは「NO」である。
逆に社員は会社のものか?
給料や福利厚生を受けているという点ではそうとも言えるし、
会社は社員の処遇を決められる。
しかし、これも私生活は干渉されないし、不当にできることではない。
ということは半分「YES」、半分「NO」。
・会社は社会のものか?
法律などの仕組みに則り会社はあり、営業もその制約下にある。
しかも社会にとって利益がなければ淘汰されてしまう。
しかし、社会が作ったものではないし、社会が捨てたり誰かにあげることはできない。
ということは半分「YES」、半分「NO」。
社会は会社のものか?
これは会社は影響力を及ぼせる場合はあるが、
それは限定される。
ということは「NO」である。
・会社は顧客のものか?
顧客よりお金をもらい活動をしている以上、顧客の影響力はある。
しかし顧客は会社を誰かにあげることはできない。所有はしていないから。
ということは半分「YES」、半分「NO」。
顧客は会社のものか?
会社の活動が影響を受けることはあるが、会社に顧客を譲渡する力はない。
ということは「NO」である。
・まとめると
こう見ていくと
「株主」「役員・社員」「社会・顧客」の3つのグループにわかれる。
なぜなら「株主」は「役員・社員」に委託し「社会・顧客」のためのサービスを提供させる。
これが会社であるから。
「誰のもの」を「誰のため」に変えるとそこが明確になる。
長くなるので略すが、誰のため軸でいくと
株主はNO、役員・社員は半分YES、半分NO、社会・顧客はYESとなる。
所有者として一番強いのは株主だが、株主のために会社があるわけではないので、
社会・顧客のために活動することが株主にとっても便益となる。
そして役員・社員は自身の活動が株主・社会・顧客に影響を与えるだけではなく、
自身にも影響を与える。
なんかすっきりしたのですがどうでしょうか?
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