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茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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花粉症もぜんそくも怖くない!?アレルギー体質改善大作戦(6)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・さらに「タマネギ」も有力な食材です。タマネギには抗酸化作用の高い成分がいくつか含まれていますが、中でもひときわ強力なのがケルセチンです。ケルセチンはポリフェノールの一種で活性酸素の発生を抑え、血液をサラサラにする効果も認められます。このタマネギの有効成分は外側の茶色い薄皮の部分により濃厚に含まれており、サプリメントにもなっています。タマネギの薄皮を剥いても捨てずに保存しておき、鍋で煮出して「タマネギ茶」にするのもよいでしょう。

このほかにも玄米、雑穀(アワ・ヒエ・キビなど)、酒かす、ニンニク、ショウガなどがアレルギーを抑制する上で優れた食材として挙げられます。これらに共通する要素としてビタミン、ミネラル、抗酸化成分が豊富なことと共に、昔から様々な料理法が工夫されて長年にわたり実践されてきた、ということです。こういう身近な食材を近年ではあまり食べなくなったことが、アレルギー疾患の蔓延の一つの理由にもなっているとみられます。今からでも遅くないので、毎日の食生活に取り入れてみましょう。

さて、これらの優れた食材と並んで「水」もきわめて大切な要素です。良質な常温の水をたっぷりと飲むことによって、体内に侵入したアレルゲンを速やかに尿や汗として排出することが可能となります。水をたくさん飲むとアレルギー疾患が減少するという研究報告もあります。反対に水が足りないと体内が脱水状態となり、アレルギー反応を引き起こしやすくなります。体格や季節、運動量にもよりますが、1日に最低でも1リットル、できれば1.5リットル以上は飲むようにしましょう。

嗜好品については注意が必要です。まずタバコは鼻粘膜や気道、肺の細胞を傷つけ、炎症やアレルギー反応を起こしやすくします。ぜんそくの方はもとより、花粉症やアトピーのある方はできるだけ禁煙することが望まれます。アルコールは適度ならばリラックス効果からアレルギーを抑制することも考えられますが、飲み過ぎると逆に血流を阻害し、また代謝産物のアセトアルデヒドがアレルギーを誘発します。コーヒーなどのカフェインも過剰に摂ると、アレルギー反応の引き金になります。

一方で、アレルギーを避けるためには体を冷やさないことも重要な項目です。体、特に腹部を冷やすと免疫機能が乱れ、アレルギー体質を招きます。実際に36℃以下の低体温のグループでは明らかにアレルギー疾患の発症率が高くなっています。現代はクーラーや運動不足、冷たい飲食物、ストレスなどで、低体温の人が男女を問わずたいへん増えています。低体温はアレルギーだけでなく、うつ病や動脈硬化、ガンなど様々な病気の引き金になるため、充分な対策が必要です。 

体温を36.5℃かそれ以上に上げるためには、全身の代謝を向上させて熱産生を活発にすることが大切です。そのためには体を冷やす要素をなるべく排除し、基礎代謝を向上させるような取り組みが必要となります。具体的には冷たい飲食物をできるだけ避け、常温で摂取するようにします。また夏場もクーラーはなるべく控えめにし、扇風機やうちわなど、自然の風を活用するようにしましょう。そして日々の入浴習慣が、代謝や体温を向上させる決め手の一つとなります・・(続く)

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